お知らせ・活動報告 Information

March 14, 2024

  • 国際交流推進委員会
  • 活動報告

2024年2月5日(月) ~ 2月7日(水) 「韓国MICE調査&交流ツアー」実施報告

 国際交流推進委員会では、2024年2月5日(月)~2月7日(水)の日程で韓国への訪問団を派遣し、韓国のMICE状況の調査及び、MOU締結団体の一つである韓国MICE協会(Korea MICE Association, KMA)との交流を実施しました。ツアーには、会員企業からの参加者など総勢30名が参加し、コロナ禍では行うことができなかった「海外とのリアル交流」を実現できたことで大変有意義なものとなりました。ツアーの状況と内容について、以下の通り報告いたします。各所での写真についてはリンク先にてご確認ください。

1. 2/5(月)KINTEX視察
(1)施設概要
・韓国最大の展示場で、韓国貿易振興公社、京畿道、高陽市がそれぞれ1/3ずつ出資して設立。
・第1展示場(1~5ホール)と、第2展示場(6~10ホール)で構成され、総面積は約10万㎡。
・2025年に予定されている第3展示場の完成により、面積は約18万㎡に拡大し、世界第25位の展示場となる見込み。

(2)施設運営
年間約120件の展示会と1,400件の会議が開催されており、うち20件はKINTEXの主催する展示会。
また、国内外の他施設運営を手掛けており、2023年に開館した「インド国際コンベンション&エキスポセンター(India International Convention and Expo Centre, IICC)」の20年間の運営権を取得するとともに、KINTEXからは2人の社員を派遣。また、ソウル市内・江南地区の約35万㎡の敷地に展示・コンベンション・スポーツ・文化などの複合施設を整備するプロジェクト「蚕室MICE複合空間」(2031年竣工予定)にも参画し、40年間同施設を運営予定。

KINTEX写真

2. 2/5(月)高陽観光コンベンション・ビューロー Peter Lee氏 講演
 Peter氏は、20年以上にわたりMICE業界の様々な分野での豊富な職務経験をお持ちで、韓国のMICE業界のオピニオンリーダーとして、業界における最新の教育や知識交換の最前線にいる組織と積極的に関わられています。KINTEX視察時にPeter氏にも参加いただき、韓国の最新のMICE産業の動向やトレンド、国や自治体レベルでのMICE振興に関する取り組み、今後の展望等についてお話しいただきました。韓国では「会議」と「展示」それぞれを所管する省庁や法律が分かれているとのことでしたが、いずれも国(政府)が5年単位で法定計画を策定し、産業の発展をリードしていることが印象的でした。

3. 2/6(火)COEX視察
(1)施設概要
・ソウル市内・江南地区に位置し、仁川空港から15分ごとにバスが運行され、地下鉄も2路線あり。
・4階建てで計約36,000㎡の展示ホール(4ホール)と会議室(55室)で構成され、20人から1万人まで収容可能。
・周辺には7,000の客室を持つ様々なホテルやオフィスビル、カジノなどが整備されているとともに、地下フロアにアジア最大級の商業施設あり。

(2)施設運営
・韓国貿易協会の子会社として30年前に設立され、政府の補助を受けずに民間資金で運営。
・年間約200件の展示会や約2,000件のイベントが開催されている。
・主に展示事業とベニュー事業の2つを展開しており、展示事業は韓国やベトナム、インドネシア、中国などで年間30件以上のイベントを主催。ベニュー事業はKINTEX同様に国内外他施設を運営しており、国内は昌原市、海外はベトナムのトゥーザウモット市の施設の運営に参画。さらに、今年秋にソウル市内に完成する新しいコンベンション施設の運営も行うことになっている。

COEX写真

4. 2/6(火)KMAとの交流会
 ツアー参加者とKMA事務局及び会員企業からの出席者との会食後、JCMA、KMAそれぞれの事業を紹介しました。今後の連携強化を図るため、JCMAからはKMAが主催するMICE展示会(Korea MICE Expo)への出展を提案するとともに、KMAからはJCMA、KMAに中国のMICE関連団体を含めた3か国による交流実施の提案を受けました。全体会後はPCO、サプライヤー、会場に分かれ、日韓の同業者による意見交換会を実施しました。
意見交換会では、

①韓国の施設はいずれも主催事業にも熱心に取り組んでおり、施設と主催者の両方をやることが重要
②MICEの誘致にあたっては施設の力が強く、PCOは施設から依頼を受けて協力を求められることが多い
③日本では医学会が大きなマーケットだが、韓国では医学会の規模があまり大きくないため、事前準備は
学会事務局が主導し、PCOは当日の運営業務が中心という場合が多い
④韓国では、サプライヤーの営業先はPCO一択であり、幅広いPCOから仕事を取るようにしている

などの意見を聞くことができました。

KMAとの交流会写真

5. まとめ
 今回のツアーでは、韓国の主要施設の視察やKMAとの交流等を通じて、韓国が国レベル、自治体レベルでMICEの振興に取り組む姿勢を目の当たりにできたことで、多くの知見を得ることができました。各参加者が今回のツアーで得られたものを今後の業務に活かしていただくことで、日本のMICE産業の発展に結びつくものと考えます。国際交流推進委員会は、今回のツアーにご参加いただいた参加者の皆様と実現にご協力いただいた皆様に改めて御礼を申し上げるとともに、引き続きKMAとの交流深化及び他のMOU締結団体との交流に係る企画等を通して、会員の皆様に有益となる機会を提供してまいります。