JCSでは、2016年から毎年1回、社員の親や子どもなど家族をオフィスに招待して、日頃の仕事内容や職場の雰囲気を知ってもらう交流イベント「家族参観日」を実施しています。子どもたちに学びの場を提供するとともに、MICE業界の仕事にも触れてもらうことで、自分の将来や働くことを考えるきっかけになることを目的に開催しています。本イベントは、“エコバック仕様”のコングレスバッグの制作やコーヒー豆を再利用した消臭剤を制作する体験の機会も盛り込むことで、身近なところから子どもたちが環境問題について考えられる場にもなっています。

子どもの育成を支援する役割を果たしているこども食堂は、子どもが一人でも行ける無料または低額の食堂として、また子どもの貧困対策や地域交流の拠点としての役割も担っています。JCSでは、イベント開催時に余ったお弁当をこども食堂に届け、食事を必要としている方に召し上がっていただく、食品ロス問題に取り組む実証実験を本年8月に実施。JCSが株式会社西武リアルティソリューションズと共同運営するカンファレンス施設「紀尾井カンファレンス」で開催された会議の昼食提供が終了した後、未開封のお弁当をこども食堂に配送し、利用者に召し上がっていただきました。今回、こども食堂側のニーズ調査や、お弁当会社との調整、食品の安全管理のための保管・輸送プロセスの構築、食品衛生検査など、準備を進めてきました。本実証実験の結果を踏まえ、プロジェクトの本格実施を目指し、商品提供に向けた準備を進めています。

また、JCSは「ISO20121」イベントサステナビリティ認証では日本で初めて、BSIジャパン社のアソシエイト・コンサルタントに選定されました。このことを受け、国内最大の実績を持つマネジメントシステムの審査機関であるBSIジャパン社とパートナーシップを構築し、MICEやイベントの持続可能性（サステナビリティ）の実現に、より一層の貢献していきます。

その他、2022年に「JCS SDGsアクションブック」を制作。お客様、パートナーの方々、通訳者・ 翻訳者の方々、スタッフの方々、そして社員とそのご家族の皆さまなど、JCSの事業活動と関わりのあるすべての人々と持続可能な社会を作り上げていくことを目的に製作しました。当社全体や各事業におけるサステナビリティ活動についてまとめた本冊子を通じて、MICEに関わる皆様との更なる対話の促進や関係を構築し、サステナプルな取り組みに対する新たなコミュニケーション作りを目指しています。