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November 12, 2021

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ICCA年次総会2021長崎ハブ会場参加報告

MICE業界における世界最大の団体ICCA(International Congress & Convention Association)の年次総会が、10月24日~27日、コロンビアのカルタヘナを本会場、さらに世界5か所にハブ会場を設定して行われました。日本では長崎がハブ会場となり、JCMA国際交流推進委員会からは、馬鳥委員長(パシフィコ横浜)および武澤委員(パシフィコ横浜)が参加いたしました。

その概要を報告します。

①ICCA Congress 2021概要

②長崎ハブ会場:「出島メッセ長崎」様の概要

・2021年11月1日に開業の新施設で、開業直前にICCA総会のハブ会場という大役を務められました。

・2,700㎡の多目的ホール、3,800㎡の展示ホール、24室の会議室で構成されています。

・なお、今回のICCAハブ会場の運営にあたっては、感染症予防の観点からも対策が講じられており、全ての入場者への検温、連絡先情報の収集、マスクの着用、アルコール消毒、飛沫感染防止などが行われていました。

③長崎ハブ会場プログラム

本会場のカルタヘナとは14時間の時差があるため、現地(長崎)でのプログラムは、オンデマンド中継も活用して実施したほか、長崎会場にいる日本のパネリストが参加した、リアルタイム・オンライン中継セッションも開催されました。

また、長崎会場独自のプログラムもあり、長崎市のMICEへの取り組み等に関する講演等が開催されました。

④セッションのテーマ

・教育セッションで取り上げられていた、MICE業界としてこれから注目すべきメタトレンド(大きな潮流)として、次の8つが挙げられていました。

(1) イノベーション、変化への対応と協業

(2) サステナビリティ

(3) 組織風土

(4) これからの働き方

(5) 消費者による選択とイベント体験

(6) 次世代の人々

(7) 多様性と平等性と包括性(「DEI」)

(8) コミュニティ形成

 

⑤セッション内容の総括

MICE業界は、2020年以降、コロナ禍により大きな打撃を受け、そこからの復活を期すことは勿論ですが、一方、MICEの開催方法の変革、技術の進歩、更には人々の働き方も大きく変わり、その変化は今後も継続するとともに更なる進化を遂げていくことが予想されます。コロナ以前のMICEに全てが戻るわけではなく、このような変化を常に念頭に置いて、自組織における業務のあり方や組織体制を柔軟に見直すとともに、関係者間の連携を一層推し進める必要がありますし、さらには、SDGsやDEIなど、全世界的な課題も念頭に置く必要があります。

 

⑥社交行事(飲食の提供方法など)

コロナ以降のMICEイベントにおいて、最も注意を要するのはレセプション・パーティー等の飲食提供の部分でした。今回のICCA長崎ハブ会場では、立食形式のパーティー・飲食は一切なく、初日の着席ディナーは、十分な間隔と、間仕切りを設置した上での、着席ディナー、更にその後も食事提供は、お弁当の配布により「黙食」した後、アトラクション等を鑑賞するという形式をとっていました。

 

ICCA総会は、昨年(2020年)からコロナ禍および渡航規制により、新しい形の総会

開催の形となりましたが、技術を活用してのハイブリッド開催は、全体としては参加者数増加という成果につながっています。

しかしながら、オンラインやハイブリッドだけでは実現しきれない、参加者間のコミュニケーション形成もあるため、やはりFace to Faceの重要性を再認識させられた会議でもありました。