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【女性委員会Review】JCMAシンガポールMICE施設視察

【女性委員会Review】JCMAシンガポールMICE施設視察

2016.12.26

1,視察日程

2016年11月20日(日)~23日(水) 3泊4日

2,目的

   日本におけるMICE業界の更なる発展の為、世界レベルでのMICE先進国である

シンガポールコンベンションの現状を視察し、知見を得ることを目的とする。

3,参加者

   日本コンベンション協会会員企業社員18名(女性13名、男性5名)

4,日程

11/20(日)

——シンガポール到着、ホテルへ

11/21(月)

ホテル出発 ―→ SACEOS表敬訪問 ―→ Suntec視察 —-《昼食》—-

Marina Bay Sands視察 ―→ Garden by the Bay視察 ―→ホテルへ

11/22(火)

ホテル出発(セントーサ島へ移動 )―→ Resorts World Sentosa視察

—-《昼食》—- Rasa Sentosa Shangri-La’s視察 ―→ホテルへ

11/23(水)

ホテル出発、日本へ———

 

5,訪問施設

  • SACEOS表敬訪問

面会者:

Ms. Janet Tan-Collins (President)

その他スタッフ2名

 

内容:

SACEOS・JCMA相互でプレゼンを行い、最後に双方向で質疑応答を行った

(1)SACEOSの紹介(Tan-Collins SACEOS会長)

(2)JCMAの紹介(武内紀子JCMA副代表理事)

(3)JCMA女性委員会について(西川洋子JCMA女性委員会委員長)

(5)Free discussion

(6)記念写真撮影

 

SACEOSのプレゼン内容

  • 国内唯一のMICE団体

 1972年に展示会を中心に創設したSACEOSも2003年にMICEへの取組を開始。現在のSACEOSは展示会出身者だけでなく、会議・インセンティブ出身者との2TOPで構成されている。MICEがよりビジネスに必要な要素を追い続けている。

  • 教育(SACEOS 4 Pillarsなど)

 若い方達、大学生などを巻き込んでYoung Leaderを創出するための支援を行っている。たとえば大学などにアンバサダーとして若い社員を派遣し業界紹介をする機会をつくったり、学生対象にMICE Challenge Competitionを開催し「展示会企画・PR・集客」などの分野で競わせる。より持続可能な内容であること、産業維持ができるかを軸に審査を行う。

  • 国際認証制度

 中小企業などが認証をとり、バッジを付与することで事業拡大に広がるなどの支援も行っている。毎年「Singapore MICE WEEK」を開催し、基調講演から始まり、認証制度を含むワークショップ、展示など充実したプログラムで1週間行う。毎年メインとなる国を設定し、50名程度をホステドバイヤー制度のように招聘もしくは誘致しインバウンド・アウトバンド双方によりよい環境を提供する支援を行っている。過去3回のメイン・カントリーはマレーシア、タイ、インドネシアであったが、フィリピン、台湾、日本を次回の候補に考えている。

 

 

SACEOSとJCMAの意見交換の様子

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SACEOSを構成している4つの柱

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Singapore MICE WEEKプログラム

 

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Suntec視察

施設担当者:

・Ms. Orange Tan (Manager, Marketing & Product Development, Suntec Singapore)

 

視察箇所(内容):

建物が新しく、サイネージや付帯設備などがほぼ整備されている。全館共通でWifiが利用できるビルとしても初めての試みとのこと。各フロアマップもタッチパネルになっており、現在地とその他フロアの説明などわかりやすく表示されている。また、主催者や施設に利点のある技術とシステムでWiFi利用が多いエリアに人が集中しているという設定で、清掃や動線など多岐にわたってデータを活用している。開発には地元の大学が携わったという説明もあった。

  • VIPルーム 

シャワーRoomも完備。また歴代の勲章などが掲示され、広々とした内装

  • 各種会議室
  • 展示Hall: 天井全面にLEDが設置されており、光の演出が可能
  • バンケット可能なスペース・ロビーも複数

 

 

正面玄関のデジタルサイネージ %e7%84%a1%e9%a1%8c1

 

 

サイネージにJCMAロゴでお出迎え

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大学協力のもとICTを活用したサイネージ

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Hallの天井は照明演出が可能な造り

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  • Marina Bay Sands視察

担当者:

・Rachel Kwek (Senior Sales Manager, Marina Bay Sands Pte Ltd)

 

 

視察箇所(内容):

Marina Bay Sandsは、ホテル、コンベンションセンターの他、ショッピングセンター、美術館、世界最大級のカジノを有する複合施設。視察では、マリーナベイサンズホテル、コンベンションセンターの2か所を視察した。

《マリーナベイサンズホテル》

■ルームタイプと日本人の利用について

2500室超の客室数。デラックス39㎡、プレミアム47㎡。宿泊者の26%が日本人で、JTBシンガポール支店が宿泊斡旋数のNo.1を誇る。そのため、ホテル玄関口にJTB専用の窓口を設け、日本人観光客に対して総合インフォーメーション的な役割を担っている。

■屋上プール

ホテル57 階の最上階に位置し、全長150m。屋上プールとしては、面積・地上からの高さ、ともに世界一。マリーナベイやGarden by the Bayなどシンガポールの街を一望できる。利用者は宿泊者に限り、入場時に1人ずつ宿泊キーカードで厳しく管理している。屋上プールを宿泊者のみとする徹底した制限がホテルの宿泊価値を一層高めている。

■展望台

展望台にはレストランやBarが併設。展望台への入場は日本円で2,000円弱。レストランやBarの利用者であれば入場料なしで入場可。展望台からは、宿泊者限定のプールが見えるため、「次に来たときは泊まりたい」と思わせる魅力がある。展望台はホテルの宣伝効果も果たしていると感じた。

レストラン・展望台を貸し切ってユニークベニューとしての利用も可。ただし、価格の問題で、企業のインセンティブイベントとしての利用が多い。

 

ホテル内のJTBカウンター

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屋上プール入口のセキュリティーゲート

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デラックスルーム

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宿泊者限定の屋上プールエリア

―地上57階とは思えない風景が広がる

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ライトアップ時の概観

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57階の展望台

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展望台からのベイビュー

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展望台から望むプールエリア

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《コンベンションセンター》

展示会場(地下2階)、会議施設(地上3階)の5階層からなるシンガポール最大の展示・会議施設で、45,000人の来場者収容が可能。今回は会議施設を見学した。会議場で最も特徴的なのが、会議室はどの部屋も間仕切り的な壁で均一な区画にわけている点(駐車場をイメージすると分かりやすい)。日本のこの規模の会議施設であれば階段上の会議室も併設されていることが多いが、Marina Bay Sandsに関しては、全てフラットな会議室で、利用者の希望収容数にあわせた会場(最少48㎡~最大1300㎡)がフレキシブルに作れる点、無駄な面積・空間がうまれない点にメリットを感じた。

また、各フロアのホワイエは広く、懇親会会場としても利用可。特に地上2階の屋外デッキは緑が豊かで海も近い距離で眺められ人気とのこと。視察では訪れなかったがMarina Bay Sands敷地内のArt Science Museumもユニークベニューとして有名。

 

懇親会にも使えるホワイエ

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会議室(2区画分)

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緑豊かな屋外デッキ

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  • Garden by the Bay視察

施設担当者:

・Ms. Sharon Lim (Senior Manager, Event Sales, Garden by the Bay)

 

視察箇所(内容):

Garden by the Bayは、2012年にオープンしたシンガポール最大の植物園。総面積は約100ヘクタール(東京ドーム21個分)で現在も建設中。今回はそのうち、「Bay South」と呼ばれる南のエリアに立地するフラワードームとドームに付随した多目的スペース、クラウドフォレストを視察した。

■フラワードーム

一番の目玉は、季節ごとにかわる花の展示。訪問したときはクリスマス仕様の展示だった。植物だけでなく、音と光も演出の一つにしているところが面白い。

■クラウドフォレスト

時間がなかったため、入口正面の高さ35メートルの人工の滝を見学したのみであったが、温暖化が進んだ場合の仮想体験の部屋や地質学が学べる部屋など、見て楽しむフラワードームに比べると、クラウドフォレストは体験型学習寄りのゾーン。

■多目的スペース

フラワードームに直結して、イベント会場として使える多目的スペースが2箇所ある。マリーナベイの景色が楽しめるウォータービュールームと、フラワードームがガラスの壁面沿いに望めるフラワーフィールドホール。特にフラワーフィールドホールは天井一面に吊り下げランプがあり光の演出が幻想的。ランプはLEDでイベントにあわせて配色をプログラムできるとのこと。フラワードームの貸切も一般の営業時間外であれば可。

 

Bay Southエリアの入口

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植物園のシンボル人工ツリー

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エリア内は広大のためトラムで移動

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ラワードーム内のクリスマスをテーマにした展示

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クラウドフォレストの人工の滝

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ウォータービュールーム立食500名可能

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フラワーフィールドホール立食1,000名可能

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上から見たパーク

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  • Resorts World Sentosa視察

施設担当者:

・Lenny Surjati (Assistant Head MICE&Corporate Sales(Overseas))

・Adelia Aw Xin Wen (Senior Account Manager MICE&Corporate Sales)

・番匠谷 俊彰(シニア・マネージャー 日本セールス&マーケティング)

 

視察箇所(内容):

Hard Rock Hotelにて上記施設担当者と面会。施設全体の紹介を頂いた後、客室、コンベンションセンター、ユニバーサルスタジオ、水族館の順で視察。

カジノやレストラン街もある複合リゾート施設で、セントーサ島のユニークベニューとして活用されている。

6つのホテルが存在しており、総客室数は約1,500室。数千人規模のイベントがあった場合でも、周辺のホテルと協力して部屋数を確保することも可能。

なお、セントーサ島全体では13のホテルで計約3,500室の客室がある。

 

■Hard Rock Hotel スタンダードルーム

部屋の広さはおよそ38㎡。セントーサ島で唯一トリプルルームとしての利用が可能。中国メインランドからの家族旅行の利用が一番多い。日本人の利用率は数%にとどまる。

■Hard Rock Hotel デラックススイート

部屋の広さはおよそ60㎡。こちらもエクストラベッド設置可能でトリプルルームとしても使用可能。

■小・中ホール

インセンティブ、修学旅行などの需要が多い

■大ホール

東南アジア最大級の広さを誇るホールで、9つに分けて使用することが可能。

すべてのスパンをつなげると6,500名規模のイベント開催も可能。天井高は11メートル。

■ユニバーサル・スタジオ

トランスフォーマーの3Dアトラクションを体験。

■水族館

大パノラマ水槽前でのパーティー開催も可能。水槽を見ながら食事が出来るレストランも併設されている。

 

スタンダードツイン 

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小ホール %e7%84%a1%e9%a1%8c2

  大ホール前ホワイエ  

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大ホール内部

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ユニバーサルスタジオ 

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 水族館大パノラマ水槽

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  • Rasa Sentosa Shangri-La’sa視察

施設担当者:

Shangri-La`s 木村 美穂(セールスマネージャー 日本/韓国)

 Patrickさん

視察箇所(内容):

Sentosa島中心街から少し離れた独立型ホテル。1993年開業は島内で2番目に古いが、2010年から1年間かけ改装し2011年リニューアルオープン。

日本語案内と英語案内の2班に分けてご案内いただく。プライベートガーデン・ビーチ、屋内宴会場、キッズルーム、客室等を視察。国内唯一であるプライベートガーデンと全室オーシャンビューの客室を有する点が、他社との差別化として有効。

■プライベートビーチ・プライベートガーデン

 専有ビーチを使用した‘ビーチMICE‘が可能なのは国内唯一。ビーチバレーや

ビーチフラッグなどのチームビルディングが好評。またビーチでは最大700名、

ガーデンでは最大180名程度まで屋外パーティーが可能、規制が厳しいシンガポールでバーベキューパーティーが出来る特別感あり。夜は沖に停泊するタンカーの夜景や夕景が美しい。雨天時のバックアップも必要だが屋内収容は350名まで。

但し今まで屋内バックアップを使用した例は殆どないとのこと。

(開始時間の調整等により殆どが屋外で実施される)

■宴会場

 完全屋内の宴会場(350名収容)の他、屋外に面したテラス付きのホライズンホール(250名収容)を保有。

■キッズルーム

 ファミリーインセンティブが多いため常設のキッズルームエリアを自社で運営、 キッズ専用お手洗いもあり。シャングリラ会員は無料で利用可能。

■客室

 全室オーシャンビュー120室(31㎡)。

5~6月、9~11月はオフシーズンのためコストダウンもあり。ミニバー1回フリー。

 

 

ホテル正面玄関

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ガーデンを含む広大な敷地

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プライベートビーチを利用したMICEも

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屋内宴会

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キッズルーム専用お手洗い

キッズサイズの低い洗面台など気遣いが随所に

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ホテル内を野生の孔雀がお散歩中…

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6,その他交流活動

フリータイムを利用してJCMAの現状や今後の活動についての意見交換など、それぞれの会員が交流を深めた。

 

 羽田空港での顔合わせ  1日目夜の食事会 1日目ナイトクルーズの乗船前

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 夜の街を散策 Raffles Hotelのロングバーでシンガポール・スリングに舌鼓

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ユニバーサルスタジオでは、日本未上陸の3Dアトラクションを体験

                        中に入っているのは…

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Sentosa島にて。皆、自然とリラックスした表情になる。

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最後の夜は滞在中お世話になった
JTB Singapore支店の皆さんと食事会

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 2次会は中華街で乾杯 地下鉄でロングバーへ移動

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3次会はやっぱりロングバー 

JCMAの更なる発展を皆で誓う

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※フリータイム中の食事・観光費はツアー代に含まず各自にて支払

 

7,全体総括

 

JCMAとしては初の試みとなる海外視察で、一部の理事からは視察重視の内容とすることという強いプレッシャーもあり、実質2日間密に視察アポイントの詰まった強行スケジュールとなり、昼のフリータイムがほとんどなかったため、参加者には多少ストレスがあったかもしれませんが、その分視察団としては充実した内容となりました。

SACEOS訪問では、大変パワフルなJanet会長より活動紹介をいただきました。40年以上の歴史を持つ団体ですが、特に若手の人材育成、学生を対象にMICE業界への人材確保に繋げる諸施策はJCMAとして参考にし、今後ぜひとも実施していきたい分野です。SACEOSには、これを機会にJCMAとして今後も交流を継続していきたい意向をお伝えしました。

今回、施設視察については、視察先選定からアポイント取りまでJTBシンガポール支店MICEチームの協力で実現できました。視察当日もMICEチームの皆さんが半数の施設に同行し、経験に基づいた利用者側の視点で各施設のハード面、ソフト面での良い点、悪い点の説明を加えていただいたことで、運営側としてより臨場感のある視察となりました。

4日間、昼のオフィシャルと夜のノンオフィシャルのプログラムを通じた多くの交流により、若手から理事まで強い結束力が生まれたことが何よりの成果と感じています。

業務の多忙の中ご参加いただいた参加者の皆様、また社員を送り出していただいた会員企業の皆様にあらためて感謝申し上げます。

次年度以降も女性委員会のみならず、視点を変えた海外視察ツアーを是非実施していけるようJCMAもグローバルな協会となることを希望します。併せて、SACEOSから、来年7月のSACEOS’s Singapore MICE Weekへの出席のお誘いも来ておりますので、今後協会として検討して頂ければ幸いです。

以上